それだから、江戸は鰹節の文化なの。


「江戸時代になって、海運業が盛んになるでしょう?
 そうすると色んな食材が大阪に集まるから、
 大阪には新鮮な荒節の鰹やら昆布やらが届いたのよ。

 ところが江戸まで来るには、三ヶ月。
 でも、今鰹節を作るのと同じその三ヶ月の間に、
 黴びたり干したり、黴びたり干したりを
 旅してきた鰹がちょうど江戸に着いたの。
 で、食べてみたら美味しかった。
 それだから、江戸は鰹節の文化なの。」


「だって古事記に載ってるのよ、
 鰹節のことって。
 
 ある時、天皇陛下が視察に行ったときに、
 海の近くの村で鰹を干している。
 天皇陛下がそれをご覧になって、
 彼らは戦を支度をして、
 我々に弓を引こうとしているのではないかって、
 心配したっていう文章があって。
 
 だから古事記が書かれた時代から
 鰹ってのはものすごく滋養によくて、
 戦とか旅に行くときに持ってくと力になるって、
 みんな知ってたってことなんだよね。」



(8/10/2013 築地)





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