そこは笑い飛ばし作戦で。




-水で絵を描くというのは
 どこから思いついたんですか。
「中国で地面にお年寄りが書くのを
 youtubeで見たわけよ。
 最初は真似してたのよ。
 だけど、字よりも絵のほうが面白い。
 あとは、地面に触って書かないで
 垂らして書けばどこでも綺麗にかけるでしょ。
 あと、意外性があるでしょ。」

-凄く字お綺麗ですけど、
 書道家の方なんですか。
「いや、僕は元教員なんです。
 はじめは中学校で美術を、それから小学校。」

-一番大変だったことは何ですか。
「中学生が暴れてたことろ。
 はじめは体罰みたいなことは
 やってたかもしれない。
 だけど、最後は力で抑えてもしょうがないから、
 受け止めて、お茶を濁すしかないんだよね。
 僕ね、ロンドンの日本人学校にもいたんだよ。」

-ロンドンは楽しかったですか?
「ロンドンはね、楽しい面もあったけど、
 厳しい面もあった。
 日本人学校にはね、
 アッパークラスっていうか
 インテリの子供さんがいっぱいいるんだよ。
 で、親も高学歴だから学校に対して
 物凄い期待感があるわけよ。
 だからちょっと上手くいかないと
 ガーッとくるわけよ。
 今で言うモンスターピアレンツの走りよ。
 でもそこはもう、
 得意のジョークをやりながら逃げて、
 お茶を濁す作戦で。
 まじめに受けてもしょうがないじゃん。
 そこは笑い飛ばし作戦で。
 シリアスには生きられない。」



(2013/11/03 上野)

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