「私今アフリカで仕事してるの。
アフリカでね、農水省の仕事でね、
お魚の食品の開発手伝ってるの。
要するにインフラが悪いから、
電気もないし、冷蔵庫もないの。
だから良いお魚を全部無駄にしてるの。
それをね、
魚肉ソーセージにして食べましょうっていうのをしてる
魚肉ソーセージなら
冷蔵庫が無くても2月も3月も
常温で持つから。
すり鉢とすりこ持って教えてるの。
こうやって魚すって。」
-すごくやりがいありそうですね。
「あるわよ~!
アフリカはすごい楽しい。
ほんとにもう人間が素直で。
素朴で飾ってない。
ブランドものも持ってないし。
なのにプライドがあって民族意識が強いから、
自分の民族衣装だけはしっかり着てるわよ。
私はそういうとこがすごい好き。
日本はね、
無宗教で教会で結婚式挙げて、
それも好きなんだけど、
アフリカの素直さ。
私は小学校2年で戦争始まって
6年で終わってね。
翌年昭和21年に女学校入ったのよ。
その時の日本に今のアフリカってそっくり。
みんな人間が素敵。
で、本当に貧乏なのに子供は明るいし、
昔の日本見てるみたいで私は好き。
だからできることをやろうと思って頑張ってるわけ。
微力だけど。」
-なんか、生き生きしてますね。
「私ね、80歳なんだよ。」
-え、見えないです!
「でしょ。
そうなるには良い物を選んで食べてるからよ。
食べ物を選んでちゃんと頂くってことが
健康な体に繋がるの。
体さえ丈夫であれば好きな事なんでもできるから。
弱かったら駄目だよ。」
(10/20/2013 十条)
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